なぜLTEは75Mbpsのエリアが一部だけなのか

なぜLTEは75Mbpsのエリアが一部だけなのか

下り最大75Mbpsとデータ通信開始の低遅延性を大々的にセールスしているLTEですが、現在75Mbpsのエリアは一部だけで、ほとんどは下り最大37.5Mbpsです。

 

ユーザー側から見ると、これは一種の誇大広告のように見えますが、この理由はLTE通信に使う周波数帯が3Gと共存しているためです。

 

つまり、LTEの周波数帯はこれまで3Gで使っているW-CDMAの周波数帯と同じものを使っていて、75Mbpsの速度で通信するための帯域幅の半分しか確保できません。このため75Mbpsの速度をだすことができないのです。これは、XiでもイーモバイルLTEでも事情は同じです。
各社に割り当て可能な周波数帯には限りがあるので、どうしてもこのようなことが発生します。

 

Xiは、新しく割り当てられた1.5GHz帯を使って東名阪以外は2012年の秋ごろから最大100MbpsのLTEサービスを開始しましたが、利用者が多い東名阪は現状の1.5GHz帯が業務無線に免許が割り当てられているため、その免許が失効する2014年以後に最大100Mbpsのサービス開始となります。
つまり、東名阪の高速化は2014年まで待たなければなりません。

 

イー・モバイルLTEはXiより75Mbpsの通信ポイントが多いのですが、その理由はイー・モバイル4Gには42Mbps以下の速度の基地局があって、その基地局では75Mbpsの通信に必要な帯域を10MHzを割り当てられるからです。高速通信する基地局が均一の速度でないことに逆に助けられているわけです。
Softbankの買収によりSoftbankのLTEユーザーが乗り入れし始めたのでドレクライ混雑するかがちょっと不安材料です。
周波数帯の追加割り当てを申請する700MHz帯がサービス開始するのは2015年と予定されています。また、現状の1.7GHz帯も隣接周波数帯を追加割り当てを申請するようですが割り当ては未定です。
割り当てられると1.7GHz帯でも下り最大75Mbpsの高速化が実現できますが、回線の利用がどのように再編成されるのか未定なので下り最大75Mbpsのサービスはまだ先になると思われます。

 

Softbank 4G LTEは、2012年7月に入手した900MHzのプラチナバンドに3Gの利用者が移動しないと75Mbpsの通信に必要な帯域幅10MHzが取れません。移行して2.1GHzの回線が空くまでにはかなり時間がかかると思われます。

 

au 4G LTEは、iPhone5とAndroidで使用する周波数帯が違います。このため、LTEの下り最大速度が違います。
iPhone5のLTEサービスに使っている2GHz帯はもともと800MHzの混雑緩和にために利用しています。さらにPHSの制御帯の移動により5MHz幅が丸々LTE専用として利用しています。これに、2GHzで混雑の少ないエリアから5MHz帯をLTE用に割り当てることで下り最大37.5Mbps用のサービスをしています。
auでは当初iPhone5の販売時期が未定だったために800MHzと1.5GHz帯をメインバンドとしてLTEの基地局整備を行ってきました。途中でiPhone5の発売時期が決まったために急きょ2GHz帯の基地局の整備も行うことになりました。しかしながら、Softbankに比べて2GHz帯のLTE基地局整備は遅れているといえます。

 

これが証拠にiPhone 5/iPad の4G LTEサービスエリアは地図上で示されておらず、市区町村名のみで提示されています。管理人の家族も昨年年末にiPhone5に機種変更したところ自宅(神奈川)ではLTEの電波が弱くしばしば3Gに変わります。国道沿いでもLTEが入らず3Gになってしまいことが結構あります。
急ピッチでiPhone5用のLTE基地局を整備中ですが、LTEに期待してPhone5に切り替えた人はちょっとがっかりするかもしれません。もし急ぐ必要がなければauのiPhone5用のLTEサービスエリアが地図上で提示されるまでauのiPhone5の導入は待ってもいいでしょう。
androidは800MHzと1.5GHzを使ったLTEサービスを2012年11月に開始しました。こちらは先行して基地局整備を行っていたのでカバーエリアも広く下り最大75Mbpsのサービスが提供されています。

 

iPhone5については、 Softbankとau共に当面の間LTEはほとんどが下り最大37.5Mbpsの速度であると思ってください。ただし、繋がりやすさではSoftbank 4G LTEの方が優位のようです。

 

続々サービス開始するLTE、真の実力を発揮できない理由とは? - デジタル - 日経トレンディネット

 

下り37.5MbpsでもLTEはなぜ早い?

ほとんどが下り37.5MbpsというLTEですが、Softbankやauを速度計測した記事を読むと下り最大40MbpsのWiMAXよりかなり早いと報告されています。

 

なぜでしょうか。
その理由は、ずばりまだ利用者が少ないためです。利用者が増えるにつれて速度は低下するでしょう。

 

そのよい例が利用者が1000万を超えたdocomoのXです。Xiは同じLTEでも、ネット検索すると逆に遅いという声があります。
イーモバイルLTEもまだ利用者が多くはないのでそこそこの速度は出ています。

 

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